隣の席のヤンキーGiRL
殴られ、蹴られ、凄まじい喧嘩だった。
本当に目が離せなかった。しばらく見つめたまま、瞬きすら忘れていた。少しすると、彼女の周りには先ほどの男女たちが、屍のように倒れていた。
「・・・あれやばくない?」
声を震わしながら翔梧が言った。
「やばい、いろんな意味で」
その場から動けずに居ると、彼女は倒れている男を踏み付けこちらへと歩いてきた。
目が離せない。動けない。
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