隣の席のヤンキーGiRL

 彼女と目があった。彼女との距離約2メートル。そのときだった。

「男2人で見てんじゃねーよ。気持ち悪い。助けることもできない弱虫が」

 と、彼女は言い放って去っていった。

「・・・えっ?」

 振り返った時には彼女はもう店を出たあとだった。呆然と彼女のいない方を見つめていた。

「怖っ。可愛い顔してんのにもったいないな、ヤンキーなんて」

「あぁ」

 すれ違い様に少しだけ見た彼女は、綺麗な顔立ちだった。
< 20 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop