隣の席のヤンキーGiRL

「んっ?竜ヶ崎、ちょっと待て」

 先生が彼女を引き止めるが、聞く耳持たず彼女は教室を出て行った。慌てて先生も追い掛けていく。

 何度か見た光景なのに、笑ってしまう。何度見ても可笑しく思えた。先生が必死に生徒を追いかけるなんて、なんか滑稽だった。

「ふぁぁぁぁ」

 先生がいなくなったのと、横の恐怖の大魔神がいなくなった安堵からあくびが出た。

 眠い・・・。そして教科書を立てて、壁にし俺は机に突っ伏した。

 学校に何しに来ているのかわからないのは俺もかも知れない。
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