隣の席のヤンキーGiRL

「さてと、授業再開するぞー」

 そう言いながら先生は帰ってきた。きっと皆思ったはずだ。先生、逃げられたんだね、と。そして平和になったと。

 竜ヶ崎が居る時は心なしか空気が張り詰めている感じがある。まぁ、そうだろう。暴れられたら手につけられないんだから。何が原因で切れるのかも分からないんだから、面倒くさい。

 平和になって安心したのか俺はうとうとし始め、気がつくと授業は終わっていた。

「こんのバカタレ、何寝てるんだよ」

「何?」

 翔梧が教科書を持って立っていた。 

「何?じゃねーよ。次移動教室だぜ」

「あっ、そうだっけ」
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