隣の席のヤンキーGiRL

「まぁ、何にせよ、来年もよろしくってことだよ」

 翔悟が深いため息を吐きながら言った。

「裏工作してもらって進級か・・・、羨ましいな」





「何が?」

 背後から低い女の声。突っ伏していた頭を思いっきり上に起こした。

「うだうだここで話すなよ」

「ひっ、すみません」

 そう言って翔梧は自分の席に、逃げ帰っていった。

「・・・あの、別に休み時間なんだから、どこで誰と話そうがよくない?竜ヶ崎・・・さんの席に座ってたわけじゃないだろう?」

 呼び捨てにできないあたりが情けない。

 でも、ちょっと勇気を振り絞ってみた。男として。
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