隣の席のヤンキーGiRL

 でも、顔は見れない。

「うん、勝手にすればいい。でもさ、あんたたちのくっだらない話なんて聞きたくないし。ましてや悪口なんか人の居ないところでするもんじゃないの?」

 その言葉にハッとした。まわりにいた何人かがこっちを見ている。きっと竜ヶ崎は少し前から俺たちの話を聞いていたんだ。

「そう、だな」

「・・・うざっ」

 竜ヶ崎は小さくそうつぶやくと、鞄を枕にして机に突っ伏した。

 さっきの話は聞こえていい気はしないだろう、きっと。

 勇気を出して抗議したつもりが正論返されあえなく撃沈ってか・・・。

 でも、竜ヶ崎が正しいかも。
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