隣の席のヤンキーGiRL


「···ごめん」

 小さく呟いた言葉は、顔を突っ伏し、寝に入った竜ヶ崎に届いたのかは分からなかった。

 なんとも言えない気持ちだった。まるで自分が責められているようだった。まぁ、実際陰口のようなものを叩いていて俺たちが悪いんだろうけど。

 ぼんやりとした気持ちのまま、あっという間に授業は進んでいき、昼休みになった。

 外の廊下に翔梧と行き、運動場を眺めていた。

「あっ、亜美(アミ)ちゃんだ。可愛いよなぁ、あの子」

 口元を緩ませて、嬉しそうに眺める翔梧。

「確か彼氏って先輩だったよな」

「今それを言うな。俺、あの先輩嫌いなんだから」

「へー、なんで?」
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