隣の席のヤンキーGiRL

「あぁ、間違いないと思う」

 周辺に居た生徒たちがざわついているのが、ここから見ていても分かった。

「まさか、やり返しにきたっていうのか」

「そうだろうよ。竜ヶ崎の奴不運だな。この前よりも増えてるぜ」

 そう言いながら翔梧は人数を数えていた。もうすぐ、校舎に侵入してくる。まだ先生たちがくる様子はない。このままじゃ竜ヶ崎が・・・。

 確か竜ヶ崎はまだ寝ているはず。寝込みを襲われたら、竜ヶ崎だって勝てるかわからない。ましてや、この前よりも多い人数。・・・ちょっと、待て。俺はなんで竜ヶ崎を心配しているんだ?
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