隣の席のヤンキーGiRL

「・・・何?」

 ゆっくりと彼女は上半身を起こした。眉間には皺が寄っている。

「何?用事?」

「ゲーセンの奴らが来た。逃げろ」

「はぁ?何言ってんの、あんた」

「ゲーセンにいた時の奴らだよ。人数増えてきてるんだ」

 目を見開いて、竜ヶ崎は俺を見た。

「嘘じゃない」

「誰も嘘なんて言ってない」

「佑久、やばいっ。下の階から声がする」

 出入り口の方で翔梧が焦っていた。

「早く、逃げろって」
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