隣の席のヤンキーGiRL

「ふっ、先に手を出してくれてありがとうよ」

 そう言うと竜ヶ崎は金髪の女の胸ぐらを掴み、放り投げた。

「かはっ」

 女は地面に叩きつけらた。

「かかってきな。あんたたちの相手はこっちだよ」

 ゲームセンターで見た時の顔だった。

「この糞あまぁー」

 殴りかかった男の急所目掛けて、的確な蹴りを入れる竜ヶ崎。

 俺は何もできないまま、その様子をぼんやりと眺め、止める事すらもできなかった。
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