隣の席のヤンキーGiRL

 次々と倒されていく奴ら。長い髪が彼女の表情を隠す。

「糞っ」

 近くにいた男の声がした。その瞬間だった。

「痛っ」

 俺の腕を掴み、背後に回った男は「ははっ」と笑った。

「離せ、痛っ、おいっ、離せよ」

 動こうとしても、腕を掴まれ、身動きがとれなかった。

「おい、竜ヶ崎ぃ。おまえこいつがどうなってもいいのかぁ?はははっ」

 首元にひんやりとした何かが当てられていた。

 
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