隣の席のヤンキーGiRL

 一瞬竜ヶ崎がこっちを見た。

「あ、あのさ、なんだってこんなことするんだよ」

 俺は竜ヶ崎の足手まといになりたかったんじゃない。

「あぁん?なんでって?おまえそりゃ楽しいからだよ。はははは」

 高笑いする男の声。気持ちが悪い。吐き気がする。俺の近くで吐かれる息が腹ただしい。離れたい。でも、腕を捻られていて、力が入らない。

 竜ヶ崎を見ると、あらかたやりきったようで、動きが止まった。

「・・・そいつをどうしたいの?」

 冷ややかな声を出し、こっちを見ていた。

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