隣の席のヤンキーGiRL


「今日はここまでにしようぜ。竜ヶ崎ぃ」

 そう言って、男は倒れていた仲間たちを起こしていった。

「早くしな。ったく女相手にやられすぎだろ」

 初っ端にやられた金髪の女は既に先の方を歩いていた。

「佑久っ、大丈夫か?」

 翔梧は俺に駆け寄ってきた。翔梧の顔を見て、一瞬で力が抜け座り込んだ。こいつの顔を見てこんなに安心したのは初めてだった。

「だ、大丈夫」

「馬鹿だろ、無茶しやがって」

「ははは。本当だな」

 
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