隣の席のヤンキーGiRL

 何度か見たことのある40~50代であろう男だった。

「理事長」

 先生たちが頭を下げた。

 この人が理事長だったんだ。ということは竜ヶ崎の叔父さん?本当なんだろうか。

 竜ヶ崎を見ると、眉間に皺を寄せていた。

「ちっ」

 舌打ちをしたのが聞こえた。

「悪態をつくのは後にしなさい。とりあえず一緒に来なさい。君たちは先生たちと一緒に指導室へ行きなさい。先生、彼たちから状況を聞きなさい」

「あっ、はい」

 竜ヶ崎が近づいてきた。


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