隣の席のヤンキーGiRL

「えっ、でも俺」

 怪我なんてしてない。そう言おうとしたら、理事長は自分の首を見せた。

「ここ。大丈夫だと思うけど念のためにね。じゃ、ありがとう」

 そう言って理事長は今度こそ歩いて先に行った。

「俺なんかなってる?」

 そう言いながら翔梧に向かって首を見せた。

「うっわ」

「おい、小林、早く保健室に行くぞ」

「え?」

 二人はうわぁと言う顔をした。

 自分で首を触ると、何か手に二チャとついた。
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