隣の席のヤンキーGiRL

 こんな風に悩むなんて、自分らしくない。というか馬鹿らしい。

 そう思って風呂に入った。

 傷口はお湯に染みることもなく、絆創膏を外しても問題なかった。

「はぁ、なんか疲れたな」

 肩まで湯船に浸かり、今日の体を休めた。

 首の傷口を触りながら、当てられていた物を想像する。

 自分では見えなかったが、竜ヶ崎には見えていただろう。でも顔色一つ変えず俺を見た竜ヶ崎にとっては、怖いものではなかったということだよな。
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