隣の席のヤンキーGiRL
「昨日の傷は大丈夫だったかい?」
理事長はそう言って、首元を指さした。
「あ、はい。傷は浅かったんで大丈夫でした」
「葵がね、あっ、竜ヶ崎。竜ヶ崎が小林君が怪我してることを教えてくれたんだ」
「そう、なんですか」
ちょっとびっくりした。なんだろう、なんか衝撃的だった。俺のことなんて気にもしてない感じだったから。
「その様子を見ると大丈夫そうだね。竜ヶ崎には伝えておくよ」
理事長はまたにっこりと笑った。