隣の席のヤンキーGiRL

「いえ、大丈夫です」

「まだ聞きたいところだったんだけど、そろそろ行かなきゃいけない時間になっているようだね」

 時計を見ながら、理事長は立ち上がった。つられて俺も立ち上がる。

「あの、一つだけ質問いいですか?」

「ん?なんだい?」

「理事長と、竜ヶ崎さんの関係ってなんなんですか?」

 ずっと気になっていた。

「私の妹の娘なんだ。小さい頃から自分の娘のように可愛がっていたんだけどね。護身用に武術を習わしたんだけど、今となってはあんな状態なんだ」

 ・・・あれは護身用っていうレベルなのか?
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