隣の席のヤンキーGiRL

「別に礼を言われることじゃないから。あー、糞じじぃマジうぜぇ」

 彼女はおでこを押さえたまま俯いた。

「・・・昨日の人たち知り合いじゃないの?」

「はっ、なんであんな奴らと知り合いだったりすんだよ。何?あんたの知り合い?」

「いやいやいや、違う。断じて違う」

 首をめいっぱい、左右に振った。

「そっ。まぁ、関わんない方が身の為だね。昨日みたいに首突っ込んでくんなよ」

 そう言いながら、彼女は顔を上げた。
< 84 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop