隣の席のヤンキーGiRL

「あんた何なの?」

「何なのって言われても・・・。あっ、俺、小林佑久」

 そう言うと、竜ヶ崎はじっと俺の顔を見た。

「変な奴。どっかで頭でも打った?」

 眉間にしわが寄る。怒ったか?

「え?」

「まぁ、いいや。サボるならサボるでいいけど、近付くなよ」

 そう言って彼女は屋上の柵に寄りかかり、腕組をして、胡座をかいて寝始めた。

 作業現場で昼寝してるおっさんの格好みたいだ・・・。

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