隣の席のヤンキーGiRL

 拒否はされなかった。もしかしたら、思っていたほど怖くないのかもしれない・・・、なんて思い過ごしだろうか。

 暴れる彼女を思い出すと、身震いがする。でも、今ここで無防備に寝ている彼女を見ると、ただの普通の女の子だ。ちょっと行儀が悪いけど・・・。

 顔や腕には細かい傷が無数についていた。喧嘩で付いた傷だろう。

 なんであんなに喧嘩ばかりなんだろう。もっと平和に過ごせないんだろうか。

 ・・・余計なお世話だな。

 少し距離を取ったところに、俺も座り込んだ。
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