隣の席のヤンキーGiRL
少しして、授業の終わる音が鳴った。
なんとなくまだ彼女の近くに居たくて、俺はまだ動かずに居た。
「・・・んー」
彼女は無防備に伸びをして、あくびをした。
「・・・なんだ、まだ居た」
無表情の彼女の顔は、心中が分からない。いや、普段も分からないけど。
「うん、居たよ」
「ふーん、じゃ、行くから」
彼女は立ち上がり、荷物を持った。
「いやいや、俺も出るから」
「あっそ」
俺のことは気にせず、颯爽と屋上を後にしていた。