隣の席のヤンキーGiRL

 授業が始まってからも、気になって気になって仕方が無かった。

 自覚したらこんなにも、見方が変わるのか?

「・・・ーい。おーい。小林ーっ、聞いてんのか?」

 目の前に担任が立っていた。

「あ、はいはーい。聞いてます、聞いてます」

「ほぉ。では、今の問いの答えを言ってもらおうか」

 腕組をして、俺の前に立ちはだかっていた。全く黒板が見えない。

 ・・・聞いてないよ、全く。むしろ、今の授業一体何?

「えーっと・・・、5?」

 いい音がするくらい、丸められた教科書で叩かれた。

「いったーい」

「おまえなぁ、今は歴史の授業中だ」
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