隣の席のヤンキーGiRL

「ご、ごめん」

「話しかけんな」

 彼女は自分の髪をかきあげた後、また寝に入った。よっぽど眠たかったんだろうか。

 次の休み時間になっても彼女は寝ていた。

「おい、佑久。向こう行こうぜ」

 小声で話しかける翔梧。さっきの竜ヶ崎が怖かったんだろう。眠りを妨げないように配慮したんだろうな。

「おう」

 教室を出て、渡り廊下へと向かった。

「おまえ、よくあんなにうるさく出来たな。いつもなら、すぐ謝るくせに」

< 96 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop