『初恋』
「…」
取りあえずつくまで無視。
しゅーてんだからこの人は必ず降りる。
わざわざ避けてくださいなんて言わなくていいと思った。
でも…隣の人は付いても避けてくれなかった。
どころか寝たまんま。
「はぁ」
メンドイし前の席をまたごうかと思った瞬間。
「邪魔とか言えばいいのに」
と隣から低い声。
「…起きてたのならどけてください」
足を元に戻して言う私。
「いいよ?そのかわり道案内して」
「…はぁ」
かわりってなんですか?
公共の場所で取引は無でしょう。
…にしても…イケメンだなぁ。
この人。黒髪でサラサラしてるし色白で祖の髪が映えてる。
あーぁ。並ぶとみじめ。
カラカラとカバンを鳴らして歩く私を見て。
「ドコイクノとか聞かないの?」
「え。本当に道案内しないといけないの?」
普通に聞き返す。すると…
「アハハハッ。変わってねぇ!」
なんて笑いだす者だからビックリ。
というか…変わってない?どういうことだ?
「アハハッ…あぁ…覚えてねぇ?俺だよ。佐久だよ」
佐…久?聞き覚えのある名前。
…あ。
「お父さんの友達の子供」
普通に棒読みで返した。
思い出した。たしか昔…わたしが6歳の時こいつと何回か
会った事がある。でも名前はギリギリだった。興味ないし。
「そんな覚え方あるかよ」
前では苦笑しながらもどこかショック気な男。コイツと幼馴染なんだっけ?覚えてないな。
「まぁいいや。久しぶり。唯」
「…久しぶり。…で?ドコ行きたいの。道案内」
「あぁ。おまえんチ」
「は?」
なんでアンタが家に来るの?
「なんか親父たちがなにかたくらんでるらしくて…」
「じゃあ私寮に帰る」
やっと一時間かけて来た場所で言うのもなんだが嫌だ。
「お前寮に入ってたの?」
「え?あぁ…まぁ?」
「ふぅん?だから見かけないわけだよな」
「だからなに」
「いやぁ?俺聖蘭男子高校に通ってんだけどさ?」
「嘘だ」
絶対。だって聖蘭男子高校は聖蘭女子高校と同じくらい
レベルが高い。そんな所にこんなバカが居るはずない。
取りあえずつくまで無視。
しゅーてんだからこの人は必ず降りる。
わざわざ避けてくださいなんて言わなくていいと思った。
でも…隣の人は付いても避けてくれなかった。
どころか寝たまんま。
「はぁ」
メンドイし前の席をまたごうかと思った瞬間。
「邪魔とか言えばいいのに」
と隣から低い声。
「…起きてたのならどけてください」
足を元に戻して言う私。
「いいよ?そのかわり道案内して」
「…はぁ」
かわりってなんですか?
公共の場所で取引は無でしょう。
…にしても…イケメンだなぁ。
この人。黒髪でサラサラしてるし色白で祖の髪が映えてる。
あーぁ。並ぶとみじめ。
カラカラとカバンを鳴らして歩く私を見て。
「ドコイクノとか聞かないの?」
「え。本当に道案内しないといけないの?」
普通に聞き返す。すると…
「アハハハッ。変わってねぇ!」
なんて笑いだす者だからビックリ。
というか…変わってない?どういうことだ?
「アハハッ…あぁ…覚えてねぇ?俺だよ。佐久だよ」
佐…久?聞き覚えのある名前。
…あ。
「お父さんの友達の子供」
普通に棒読みで返した。
思い出した。たしか昔…わたしが6歳の時こいつと何回か
会った事がある。でも名前はギリギリだった。興味ないし。
「そんな覚え方あるかよ」
前では苦笑しながらもどこかショック気な男。コイツと幼馴染なんだっけ?覚えてないな。
「まぁいいや。久しぶり。唯」
「…久しぶり。…で?ドコ行きたいの。道案内」
「あぁ。おまえんチ」
「は?」
なんでアンタが家に来るの?
「なんか親父たちがなにかたくらんでるらしくて…」
「じゃあ私寮に帰る」
やっと一時間かけて来た場所で言うのもなんだが嫌だ。
「お前寮に入ってたの?」
「え?あぁ…まぁ?」
「ふぅん?だから見かけないわけだよな」
「だからなに」
「いやぁ?俺聖蘭男子高校に通ってんだけどさ?」
「嘘だ」
絶対。だって聖蘭男子高校は聖蘭女子高校と同じくらい
レベルが高い。そんな所にこんなバカが居るはずない。