2度目の恋は、やさしい蜜の味
「は?あんただったの?うわぁ、美月よく無事で帰って来れたね」


由美は目を丸くして美月の顔をまじまじと見つめた。


「おい。兄に対してその言い草はひどいんじゃないか。直輝、お前、彼女がこんなやつで本当にいいのかよ」


え?


美月は今聞こえてきた単語に驚きを隠せずにいた。


「由美の可愛さは俺が分かってればいいんだよ。ね?」


佐倉の歯の浮くような言葉に由美も美月も赤面してしまう。


こういうセリフがサラッと言えて、しかも似合っちゃう佐倉さんってかなりすごいかも……


と美月は感心しながらも、さっき聞こえてきた単語が気になり、由美に問い質した。




< 30 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop