2度目の恋は、やさしい蜜の味
「家はこちらなんですか?」

「ん?ああ、俺の住んでるところは由美のアパートから歩いて15分くらいの距離にある。直輝の家は由美のアパートの近所だよ」

「そうなんですか。全然知らなかった……」


あ、やばい。

酔いが回りそう……。


背が高い3人に合わせて歩いていた美月は、息が乱れてきた上にお酒が回り気分が悪くなってきていた。


「ごめんね、美月ちゃん。歩くの早かったよね?」

「え、どうして……」


疲れている素振りは見せていないつもりだったのに……もしかして、顔に出てたのかな。

気を遣わせてしまったのかな……





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