2度目の恋は、やさしい蜜の味
「もしもーし」

『あ、美月?ねぇ、悠斗兄から連絡来た?』

「やっぱり由美か。個人情報を勝手に流さないでよ。土曜日俺を助けると思って付き合ってって連絡が来たんだよ。理由も何も言わず、訳分かんないまま電話切れちゃったし」

『あははは。あいつそんな風に言ったんだ?本当にヘタレなやつ。それで、行くの?』

「え?ああ……うん、何か困ってるみたいだったから」

『ふーん、そっか』

「ちょっと、何で笑い口調なの!」

『別に~。ただ、嬉しくて。ねぇ美月、妹の私が言うのも変だけど、悠斗兄は信用しても大丈夫な相手だから』

「え……」

『ううん、やっぱり気にしないで。それより、土曜日菜緒子とか他の人誘うのはやめといてね』

「あ、誘っていいか確認するつもりだった。どうして分かったの?」

『悠斗兄から菜緒子のこと聞いてたからさ。美月の性格から誘いそうだなと思って。あ、そろそろバイトに行かなきゃ。じゃあ、また明日』











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