2度目の恋は、やさしい蜜の味

「ねぇ、お昼まだだったら一緒にランチ行こうよ」


美月とは対称的に、男性は落ち着き慣れた感じで美月を誘った。


「いえ、今はお腹空いていないので……」


見ず知らずの人と食事するのはちょっとね……


という美月の気持ちとは裏腹に身体は正直に空腹を告げる音を鳴らした。

ゆでダコ状態の美月を見て、男性は声を殺して笑いながら「君、最高！お腹も空いてるみたいだし、お昼一緒に食べよう。一緒に食べてくれるお礼に奢るからさ」と言った。


お腹空いてるのばれてるし……

奢ってくれるみたいだし…………

何よりこんなかっこいい人滅多に拝めないし!!


「じゃあ、お言葉に甘えて」


美月は男性の誘いに呆気なく乗った。