2度目の恋は、やさしい蜜の味
図書館近くのカフェに入ってから、男性は大学生で名前は大樹(だいき)であることを美月に伝えた。

男性に慣れていない美月だったが、話題豊富な大樹に乗せられ自分でも驚くほどよく喋っていた。

この日は、食事を終えると特に何事も無く「またね」と言って大樹は立ち去った。


連絡先とか聞かれるのかと思っちゃった。

って、自意識過剰……本当に単に食事相手が欲しかっただけなんだよ、きっと。

可愛いなんて言ってもらったからって、その気になっちゃうなんてバカ丸出しじゃん。


美月は自分の思考に苦笑しながら、来た道をそのまま辿り図書館へと戻った。



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