新人女性騎手の憂鬱。因縁にカタをつける強い意志は風になって走ること。運命をかけたゴールはすぐそこだ!
◆騎手生活◆
騎手コースをなんとか卒業したとはいえ、競馬学校での生活は結構キツイものだった。

毎朝、5時40分には検量(体重測定)。
ラジオ体操を済ませて、駆け足で厩舎へ。 
一人2頭の馬を管理し、馬房の清掃や馬の健康チェック、飼い付け作業(馬のご飯)を行うのだ。

約一時間をかけての作業の後に、やっと朝食。
食べるのが大好きな私には、堪らない時間。

とはいえ、常に体重管理が必要で…。
食堂の入口に設置されているボードには各自『体重推移表』が貼られていたんだよっ!?

これが乙女に対する仕打ちなの??
私の個人情報が野ざらしにされて、いいものなのっ!?

ホント、あの頃は毎日イライラしてたなぁ~。

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