2R -ふたりの“R”-
「嘘ぉーーーっ!!
川口て“あの”川口!?
まじ笑えるんやけどー!」
リンがいきなり爆笑し始めた。
それもそのはず。
3組の川口といえば
学年で1番といっていいほど
“地味”な男子だからだ。
「川口とかっ…
まじウケるんやしー!
つかよくアイツが告白なんかするわ!」
アヤカも笑い始めた。
リンなんてまだ笑い続けている。
「あたし、川口てペン持ってるとこしか見たことあれへんっ!」
「ホンマ地味やもんなぁ〜」
あたしがそう言ったら、リンが同意の言葉を発した。
相変わらず笑いながら。