オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
「珈衣はオムライス好きなんか?」
「はい!桜獅君は?」
「オレ?俺も好きだよ。でか、そろそろそれやめへん?」
燐は当然珈衣にそういう
それに珈衣はきょとんとし首をかしげた
燐はずっと気になっているのだ
有ることが。
「?」
「敬語。俺らタメやん。だから敬語やのうてタメ語でええよ。
あと、桜獅君やのーて燐でええよ」
同じ年なのに敬語というのにいささか居心地が悪かった燐
それにみんなタメで話してくるから同年代のやつからの敬語に慣れていなかった
それに、相手が敬語だと一方的にこっちだけが心開いてるって感じが燐にはたまらなく嫌に感じた
それに珈衣は笑顔で返してきた
「わかった。これからもよろしくね、燐」
今までとは一変し明るいトーンの高い声でそう言った
燐もそっちの方がしっくりくると思い笑顔を浮かべた
「あぁ、よろしゅうな、珈衣」