オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
地獄鬼・・・
遊園地で襲ってきた妖怪だ
少しの静かな時がながれるが、それもかき消された・・・
「キャッ!」
珈衣の声が闇に響く
「珈衣!?どうしたんや!!」
燐はあたりを見回すが漂う霧で何も見えない
「り…ん」
かすれ声で燐を呼ぶ珈衣に燐はたまらなくさけんだ
「珈衣ーーーー!!」
[ククククク、この女は預かる。返してほしくば、宝玉(ホウギョク)を持って月曜、学校に来ることだな。楽しみにしているぞ・・・桜獅・・燐]
そう言い残すと完全に妖気は途絶えた・・・
そしてあたりを覆っていた霧も晴れて行った・・・
周りにはもう妖怪はいない
珈衣の姿も・・・なかった
(オレは・・・何をしとるんや・・・)