オレはそんな彼女に恋をした    ~地獄鬼の襲来!~ [完]

「・・・・どうしたんだよ、いきなり」



いつもの卓とは少し違くて気分が下がったような声だった

やはり放課後のことを少し引きずっているようだ



「俺にとって卓は何かと聞いたな。俺にとって卓は・・・・大切な親友、守りたいと思うやつや。
大切な・・・・・卓は大切な仲間だ!」




そう言った燐の目はまっすぐと卓を捕らえていて、澄みきった目だった


それに卓は少し驚いたようだった





「俺があのとき卓に言わなかったのは・・・俺にとって卓が珈衣と同じように大切なやつだったからや。
でも間違ってたって気づいた。大切な奴やからこそ言わなあかんこともある。」


「もう・・・もういい。あの時は俺も言い過ぎた。
 わかってたんだよ、燐が俺を思って頼ってこないことなんて。
 でも・・・わかってても必要とされてないみたいでなんかイラついたしさびしかったんだ。だからついムキになった。
 俺も悪かったよ」






その言葉に燐は首を振った


否定するように


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