オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
燐はそれを手に取り構え、刀の名を呟いた
「闇狼刀(オンロウトウ)、光獅子刀(コウジシトウ)。・・・なぜおまえのようなものがいる・・・地獄鬼」
目の前にいた妖怪、それは地獄鬼と呼ばれる鬼だった。
地獄鬼という鬼は名の通り地獄にいるはずの鬼で、鬼たちの中でも最高の力を持っている
「・・・・」
燐の問いに地獄鬼は眉を顰め無言で返した
「答えへんなら問答無用で斬らせてもらうで。」
燐のその一言で戦いの幕は降りた・・・
___________最初に動いたのは地獄鬼だった
得意の炎を操り攻撃を仕掛けてくる地獄鬼に燐は短く呪を唱え迎え撃った
炎と技がぶつかり合い、たった数分だというのにあたりはボロボロになっていた
きっと珈衣の結界がなかったらもっとひどかったろうと燐は心でそっと思う
力を大いに使った燐、珈衣、地獄鬼は3人とも肩で息をしていた
顔には疲労が現れている