オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
「汝は我、桜獅 燐を主として認めるか」
[認めよう]
二人の下に大きな陣が広がる
それは輝きを持ち、きれいにふたりを照らす
鳳凰の象徴である緋色の炎が二人を囲む
不思議とそれは燐にとって熱いとは感じない
「汝はいかなる時も主の盾となり剣となし、守り続け一生を主にささげることを誓うか」
[誓おう]
低いテノールが響く
進むごとに輝きは鮮やかになり炎の勢いは増す
「ここに我と汝の契約を」
燐は手を前にかざし、空は頭を恭しく下げた