オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
「おはようさん、珈衣」
燐は扉の先にいた珈衣に微笑みかけた
それに珈衣も微笑み返す
「おはよう、燐」
今日は火曜だが祭日で学校は休み、そのためトレーニングをしようとウチに珈衣を招いた
時折こうして二人で特訓をしているのだ
皆を守るために
少しでも強くなるために
「まずは、走り込みから始めよか」
「うん」
いつもトレーニングはハード
でないと強くなど慣れない
自分には厳しく鞭を打つ
いつも燐はそうしてきたし、珈衣もそれについてくる
「じゃ、珈衣はかるく40周くらいいてみよか」
「うっ、うん。って、燐は何周するの?」
「オレは60周。ほら、走るで」
軽く40周と言ってのける燐に珈衣は少し顔をひきつらせながら
自分は60周走るという燐に負けられないと闘志を燃やした