ポーカーフェイス
-舞Side-
あーあ、終わった。
さっき雑賀に言ったことは嘘ではない。
どちらかと言えば、私は茜の方が大切。
でも、相当ショックを受けているということは…私、実は好きだったんだな。
でも、痛くはない。そこまで。
茜が笑顔に戻るなら、いいんだ。
私のことなんて。
舞「いーつまで隠れてんのよ。
山下。」
山下「やっぱばれとった??」
山下 凛(ヤマシタ リン)
中学の同級生。
中学のとき大阪から引っ越してきた。
それとなく仲良くしている奴だ。
そういえば高校一緒だったな
山下「いやいや、何も着いてきたわけやないんやで??
ただな、屋上で昼寝しよってん。
したらな、声聞こえてきて、内容が内容やし、俺出れんかったんや…ほんますまん…」
犬みたい。
眉毛を下げて切なそうに私を見る山下。
見た目は可愛いから様になってんだなあ
茜「あそ。
話も終わったし、出てけば??
今なら行けんでしょ」
山下「野宮…。」
茜「何よ」
山下が切なそうに笑って私の頭を撫でた。
山下「よう頑張ったな」
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