ごく普通の女子高生が、暴走族のお気に入りになって恋しちゃった話
私の推測でついた場所は倉庫だった。

「こんにちはっ純弥い」

ボコッ

え、え、え、え、えぇ?!

なに?!この音声は?!

「てめぇ、海乃莉にキスしたって?!」

「あぁ、そうだよっ!俺は海乃莉が好きなんだっ!!悪いか!!」

私のために、こんなボコボコになっているの・・・?じゃぁ、私のせいってことなの?そそ、そんなのヤだよっ

「純弥っ、啓吾君っ、やめて!!」

「海乃莉、ダメだ!!」

賢治の声が聞こえたけれども、時すでに遅し。

「キャッ」

私は、マンガみたいに、弾き飛ばされてしまった。

「海乃莉ちゃん!大丈夫?!」

「だ、ダメかも・・・」

「マジ?!」

「うそ・・・・」

「よかった・・・・あいつら、今はああしててやってよ」

でも・・・・私のせいでこんなことになってるんでしょ?だったら、私の責任でもあるじゃん。

どうやら私の心の声が聞こえたのか、賢治がこんなことを言ってきた。

「海乃莉ちゃんのせいじゃないから、大丈夫だよ。男ならさ、誰でもぶち当たる壁なんだよ。だから、自分のせいだとか思わないで」

あまりにも優しく言うもんだから、涙出てきちゃったじゃんか・・・。

「あぁー、泣いちゃったかぁ・・・おし、純弥と啓吾には悪いけど・・・・。失礼いたします」

ぎゅ・・・

私の涙をおさめるかのように、賢治が優しく抱いてきた。

そしてそのときの光景は、誰がどこからどう見ても意味不明な光景だった。

ソファがあるあたりで男女が抱き合って(?)いて、奥では男が殴り合っているのだ。

そして、救いの手がさしのべられる。

「ただいまぁー、って・・・・・お前ら・・・」

あ・・・、雄也君が帰ってきた。

「てめぇら・・・・・喧嘩すんなら外でやれやぁ!!!うぜぇんだよっ!!!!」

ビクッゥ!

こ、怖っ・・・

瞬間てきに、そう思った。


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