ごく普通の女子高生が、暴走族のお気に入りになって恋しちゃった話
ん・・・・。

「起きた・・・?」

「ここ・・・」

「海乃莉、途中で気を失ったんだよ」

気・・・を、失った?

「ここは、俺んち」

啓吾の家?

・・・・。気を失った→私はどうやってココまで来たの?

「あのぉ~、私は、どうやってここまで来たのでしょうか・・・?」

「俺が運んだ」

・・・・。

最悪だ・・・。最近、1キロ増量しちゃったのにぃ・・・。私は、なんであそこの場面で気を失ってしまったのだろうか・・・。

「私、重かったでしょ・・・?」

「うん。腕が折れそうだった」

ガーン・・・・。

ちょっとぐらい、気を使ってくれても、よくないでしょうか?

「クク・・・嘘。超軽かった。ちゃんと飯食べてんの?」

「食べてますっ。あと、お世辞はいらないんだしっ」

軽いって言われて、嬉しくないことは無いけど、そこまで言われちゃあお世辞にしか聞こえないから。

「とりあえず、アイツらは締めといたからな」

・・・・。

シメトイタデスト?

「しし、しめとっ」

「クッ、大丈夫。殺してはないからさ」

殺すぅ?!?!この人、あの人らよりもヤバいんじゃないかなっ?!私、大丈夫なのかなっ?!今、本気で命の危機を感じたよ・・・。

「あ!!ちょっと、今何時?!」

「午後1時」

「はぁ?!なんで起こしてくれなかったのよ!!バカァ!!」

「は?!失神した奴を無理矢理起こすか?!」

それは・・・

「お、起こすよっ!私、学校どうすんのよっ!!今日、テストなんだからっ!!」

「んなのしんねーし」

「ムキー!私行くから」

「はっ?!ちょ、待て!」

えっ?!

私が歩き出した途端啓吾が腕をつかんで、私がコケて・・・・・コケ?!

「キャーーー!!」







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