ごく普通の女子高生が、暴走族のお気に入りになって恋しちゃった話
「バカじゃねーの」

・・・・。

お見事です・・・・。

啓吾は、コケた私をお見事キャッチ(?)してくれて、私はコケかけただけで、実際にはコケなくてすんだ。というわけ。

「あの、」

「行くぞ」

「え・・・?」

「学校、行くんだろ」

「・・・うん!!」

啓吾って、意外と人思いだよな。無愛想に見えて、内面ホッカイロみたいだし。(なにそのたとえ・・・)それに、今まで引きずってきた過去を、忘れさせてくれる気がする。

ありがとうって、言うべきかな・・・。






「なになに~ぃ?昼帰りですかぁ~?ww」

「違うしっ!!」

結局学校についたのは2時近くで、先生にバッシリ怒られた。そして、今は授業中なわけで・・・。

「大沼、先生本気で怒るぞ?」

「あ、ご、ごめんなさい・・・」

そしてまた怒られた。そしてそして、右にいる純弥の視線が怖いんです・・・。ただものじゃない覇気を感じるんです・・・。まぁ、闘龍会にはいってるだけでただものじゃないんだけどね・・・。

「クッおっこらっれた~」

「ホントに、そんなんじゃないからねっ!」

小声で抗議中です。

そして授業も終わり、私と優乃が帰ろうとしたときだった。

「海乃莉」

聞きなれた声が聞こえた。純弥だ。

「ん?なに?」

「今日、啓吾と一緒だったんだろ?」

「??そうだよ、なんで?」

「いや・・・あの・・・・学校、来るの遅かったから、なんか、してたのかな・・・って思ってさ・・・」

なんか、して・・・・?!

あくまでも私の予想だけど、純弥、なんか変な妄想してませんか?

「あたし、なにもしてないよっ?」

「え?!」

「あれ~、純弥君、変な妄想してたのぉ~?優乃、そうゆうの嫌い~~!」

「誰も優乃の趣味なんか聞いてねぇし。でもまぁ、妄想してたのは事実だけどさ」

・・・・。






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