ごく普通の女子高生が、暴走族のお気に入りになって恋しちゃった話
「ありがと」

「ん」



 。



 。



ほんと、今日は寒い。

と、言おうとしたときだった。私の頬に、冷たいものが舞い落ちた。

そう。雪だ。

「雪・・・雪っ!ねぇ、純弥!!雪!雪!!」

「あぁ、雪だな」

ぅわぁー・・・反応薄いねぇ。こーゆー人を「薄情者」っていうんだよ。

「あーあー、家ついちゃった」

「なに?遊びたかったの?それとも俺といたか」

ゲシッ

私の肘は見事急所へ命中。私すごいね、ヤクザにでも入れるんじゃないの?

「まっ、遊びたいのは事実だよ」

「じゃぁ、一緒に来る?」

「え?どこに行くの?」

それは、思いもよらぬ場所だった。




「闘龍会」




と、闘龍会?!なんで?!そんなの暴走族の集まりじゃん!!

「なんで?!なんでんなとこ行くの?!純弥、暴走族嫌いじゃん!!前、「あいつらうるせーなぁー」って言ってたじゃん?!」

「あぁ、まぁ、俺、副総長だし」

ふ、くそうちょう?!

どぅえーーー?!

「私知らないよ!!」

「言ってねぇもん」

なんなのー?!


< 3 / 21 >

この作品をシェア

pagetop