ごく普通の女子高生が、暴走族のお気に入りになって恋しちゃった話
あれからどのぐらいたったかな?

あれからずぅーっと純弥はうずくまっている。

「15分経過ー」

「え?もうそんなにたったんだ」

「うん」

この15分に、賢治が教えてくれたことがある。

闘龍会は悪いことはしないんだってさ。なんにせよ、まだ学生の人が過半数だから。この年で捕まっちゃったら、将来の就職なんかに関わるからだって。まぁ、安心ってことだね。

それで、この倉庫は上の人しか入れない。でも、その彼女や家族だったら無言でも入れる。でも、顔見知りなのが第一条件だ。

あとは、賢治も副総長ってこと。あと、入れる人は3人ほどいるらしい。

「あー、なんかヤバいかも。脳震盪おこしてたらヤダから、一応病院連れてくわ。海乃莉ちゃん、留守番たのんでいい?」

「うん。わかった。純弥よろしく」

「ん。じゃ」

バタ。

行ってしまった。てか、私独りじゃん。誰か来たらどうしようか・・・。はっ!暴走族とかに責められたりしちゃったら?!

・・・・。

私はバカかよっ!!

・・・・。

うん。ノリつっこみもかなしすぎるよ。

「ただいまー!」

はぅっ!だ、誰か来た!!で、でも、ここに入れるのは、すごい人だし、外には仲間がたくさんいるし、悪い人なわけな

「ねぇ」

ぅわっ!

「は、はいっ」

「君・・・・」

え・・・?

なんか、私は顔を覗き込まれている。

「あ、あのぉ・・・私の顔に、なにかついていますか?」

・・・・。

ち、沈黙?!

「その首の傷・・・」

この人・・・私のこと知ってるの・・・?







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