私と君が出逢った場所-5年後-


私は聞き間違えだと思った。

そうだと信じたかった。

けど…


「まっちゃん、良く聞いてね。去年、関根くん交通事故で…―――ってまっちゃん聞いてる?」


―――なんで私だけに言ってくれなかったの?


私はこの言葉が頭から抜けない。

「それでね。明日なんだ。命日が。」

亜子の声はなんだか悲しい声で私に言わなかった事を反省しているかのように話し続けた。



なんで私に言ってくれなかったのだろう?
私が傷ついて学校に行かなくなると思ったから?


もし、そうだとしても言ってほしかった。


あの頃。関根くんの事に関してなんでも知ってるつもりだった。
だけど違ったんだ―――。


もうこの世界には関根くんはいないんだ―――…

私はそう思った時にはもうすでに泣き崩れていた。

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