甘~いキャンディーは俺のモン
「瞬って人気者なんだね」
屋上に連れてこられた私は瞬の隣に座った。
「人気者、ねぇ」
なんだか切なげな目をしたのは気のせいだったかな…?
「で、用はなに?」
「特にないかな、ただ一緒に居たかっただけ」
そんなこと言われたことのない私は、少しだけ胸がキュンとなる。
でも、瞬とは不釣り合いだってわかってるから、私は高鳴りを抑える。
「穂乃も意外とモテるよな」
「へ?」
私がモテたことなんて一度もない。
「この間もメガネに告白されてたし」
「へ??」
なんで知ってんの!?