甘~いキャンディーは俺のモン



「瞬って人気者なんだね」

屋上に連れてこられた私は瞬の隣に座った。

「人気者、ねぇ」

なんだか切なげな目をしたのは気のせいだったかな…?

「で、用はなに?」

「特にないかな、ただ一緒に居たかっただけ」

そんなこと言われたことのない私は、少しだけ胸がキュンとなる。

でも、瞬とは不釣り合いだってわかってるから、私は高鳴りを抑える。

「穂乃も意外とモテるよな」

「へ?」

私がモテたことなんて一度もない。

「この間もメガネに告白されてたし」

「へ??」

なんで知ってんの!?



< 20 / 37 >

この作品をシェア

pagetop