それは運命のいたずら
「わりぃ。
ちっさすぎて見えなかった」
心から謝罪してるのか、
ただ単に私に嫌味を言ってるのか。
あからさまだけど…
誠意がみられんっ!
私はイライラしながら、怒り狂ったように部室のドアを開けた。
案の定、誰も居なくてよかった、と安心する。
エナメルバックから練習着を取り出して、着替えている途中、ガチャッという音とともに、ドアが開いた。
ドアに目を向けると、少し頬を染めた佑奈が立っていた。
「顔真っ赤だけどなんかあったの?」