それは運命のいたずら


「はぁ!?お前頭大丈夫?って、フリーズすんなよ」


「いたっ!ちょっと!姉のこと叩かないでよ」


年子の弟、令(れい)はすごく生意気。

他の女の子にはお前誰だよ!って言いたくなるほどの紳士。
だけど、私に対する扱いが雑。



「うっせーバカ」


…ほんとムカつく。

八つ当たりに近くにあったぬいぐるみを壁に投げつける。



~♪


「あっ果菜ちゃんからだ♪」


そう言って令は、ブレザーのポケットから携帯を取り出すと、嬉しそうにメールの返信をしていた。



「あんたねーっ!

毎回毎回彼女
変わるってどうなの!?」


いつも令の口から出る女の子の名前が違う気がする。

ってか絶対違う!



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