それは運命のいたずら
缶コーヒー3本目に突入した頃、とっくに21時過ぎていた。


…もう無理かな。


俺は、携帯を開いてメールを打つ。



《いつも素直になれなくてごめん。お前はどうだかわかんねぇけど…俺は実杏が
好きだ。こんなこと直接言えないけど………愛してるよ》



送信ボタンを押そうとしても寒さと、切なさで手が震えてなかなか押せない。



21時半になったら送ろう。

あと…2分で21時半。






ピッ


画面には、送信しましたという文字。


もう帰ろ…

そう思った時だった。

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