君のとなりで。
あたしに有無を言わさずに、亜実ちゃんは手を引っ張って、先生の場所に連れていった。


「先生またね~」


「バイバーイ!」


「また明日学校に来るんだぞ!」


先生は皆に人気だ。
まるで直樹くんみたいだ…───


「先生~!」


「おっ、奥村!と…九条か!」


他の人がいなくなった隙に、すかさず亜実ちゃんが声をかけた。


「どうした?お前ら…」


「あのね、愛子ちゃんが先生の写メ欲しいんだって!」


「え?」


そんなズバズバと言うなんて…
先生絶対困ってるじゃん!!


< 9 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop